植毛のあと、生え際や頭頂部に細かいかさぶたがびっしり並び、洗髪のたびに「早く取りたい」「自然に取れるのを待つしかないのか」と気になる。かさぶたと一緒に毛が抜けてきて、植えた毛までダメになったのではないかと迷っていませんか。
結論から言うと、植毛のかさぶたは手術から24時間以内にでき、およそ4〜14日で取れていくのが目安です。無理に剥がすと植えた株に負担がかかるおそれがあるため、医師の指示に沿って洗髪しながら自然に取れるのを待つのが基本です。かさぶたと一緒に毛が抜けても、毛根が残っていれば新しい毛が生えてくることがあります。ただし、腫れや膿をともなう場合は早めの受診が必要です。この記事を読めば、かさぶたの経過と正しい付き合い方がはっきりします。
この記事でわかること
- 植毛でかさぶたができる理由
- かさぶたができる時期と取れる時期
- かさぶたを剥がしてはいけない理由
- かさぶたと一緒に毛が抜けるときの考え方
- かさぶたを目立ちにくくする方法
- 受診したほうがよいかさぶたのサイン
植毛のかさぶたは術後およそ4〜14日で取れるのが目安
植毛のかさぶたは、手術から24時間以内にでき、およそ4〜14日で自然に取れていくのが目安です。
国際毛髪外科学会(ISHRS)の患者向け冊子では、手術から24時間以内に移植した株ごとに小さなかさぶたができ、およそ4〜14日で取れるとされています。同じ冊子の術後の説明では、かさぶたは術後5〜14日で取れ、1株単位の小さなかさぶたは4〜6日ごろに取れることが多く、複数の株をまとめた大きな株のかさぶたはもっと時間がかかるとも書かれています。
| 時期の目安 | かさぶたの状態 | 過ごし方のポイント |
|---|---|---|
| 手術当日〜翌日 | 移植した株ごとに小さなかさぶたができ始める | 移植部に触れない |
| 術後数日 | 点状のかさぶたが並び、目立ちやすい | 指示された方法で洗髪する |
| 術後4〜6日ごろ | 小さなかさぶたから取れ始めることが多い | 自然に取れるのを待つ |
| 術後2週間ごろまで | 多くのかさぶたが取れる | 残っていても無理に剥がさない |
出典:ISHRSの患者向け冊子をもとに作成。時期は目安で、株の大きさや肌の状態、洗髪の方法によって個人差があります。
かさぶたは移植部と採取部の小さな傷を守るためにできる
植毛のかさぶたは、毛包を植え込んだ穴や、毛包をくり抜いた跡の小さな傷が治る過程でできるものです。
自毛植毛では、後頭部や側頭部から毛包を採取し、薄くなった部分に小さな穴や切れ込みを作って植え込みます。ISHRSの冊子では、植え込む側の傷は頭皮にあけた小さく浅い針穴や切れ込みだと説明されています。こうした傷から出た血液や体液が固まり、かさぶたになります。
移植部と採取部の違い
| 部位 | かさぶたの特徴 |
|---|---|
| 移植部(植えた側) | 1株ずつ点状にでき、生え際や頭頂部では目立ちやすい |
| 採取部(FUE法) | 毛包をくり抜いた跡に点状にできる。刈り上げない術式なら周囲の髪で隠れやすい |
| 採取部(FUT法) | 縫い合わせた線に沿ってできる。抜糸まで1〜2週間かかることが多い |
かさぶたは傷を外から守るふたのような役割をしています。その下で傷が治っていくため、取れる時期を急がず見守ることが大切です。
かさぶたを無理に剥がすと植えた株を傷めるおそれがある
かさぶたを指でつまんで剥がすと、まだ固定されていない株に負担がかかるおそれがあるため、無理に剥がすのは避けましょう。
ISHRSのFUE法の解説では、小さなかさぶたは通常1〜2週間後にやさしくこすって落とされるまで残ると説明されています。ただし、その扱い方は医師によって方針が異なるとされています。つまり、かさぶたを取るタイミングと方法は、自分で判断せず、手術を受けたクリニックの指示に従うのが基本です。
かさぶたの扱いで気をつけたいこと
- 指や爪でつまんで剥がさない
- かゆくても、移植部をかいたりこすったりしない
- タオルで頭を強くふかない
- くしやブラシを移植部に強く当てない
- 自己判断で市販の軟膏や育毛剤を塗らない
いつから、どのくらいの力で洗ってかさぶたを落としてよいかは、クリニックによって違います。術後の説明書や医師の指示を確認してください。
かさぶたと一緒に毛が抜けても毛根が残っていれば生えてくることがある
かさぶたが取れるときに毛が一緒に抜けても、毛根が頭皮の中に残っていれば、時間をおいて新しい毛が生えてくることがあります。
米国皮膚科学会(AAD)は、移植した毛は術後2〜8週間で抜け落ちることがあり、これは正常な経過だと説明しています。ISHRSの冊子でも、最初に伸びていた毛は抜けることがあるものの、毛根は残り、10〜14週ほど休止したあとに新しい毛が生え始めるとされています。
かさぶたと一緒に抜けた毛の根元に、白っぽいものがついているように見えることもあります。それが毛根なのか、皮脂やかさぶたのかを自分で見分けるのは難しく、抜けた毛の様子だけで生着したかどうかを判断することはできません。気になる場合は、抜けた毛を捨てずにクリニックで相談すると状況を説明しやすくなります。
なお、すべての株が生着するとは限りません。移植した株が生着しないことは、自毛植毛のリスクの一つです。

白いかさぶたや残り続けるかさぶたはクリニックで確認する
白っぽいかさぶたや、2週間を過ぎても多く残るかさぶたは、自分で判断せずクリニックで状態を確認してもらいましょう。
頭皮に白っぽく見えるものが、かさぶたなのか、フケや皮脂なのか、ほかの皮膚トラブルなのかは、見た目だけでは判断できません。ISHRSの冊子が示す目安(およそ4〜14日)を大きく過ぎても残る場合や、赤みなどをともなう場合は、医師に診てもらうのが確実です。
早めに受診したいサイン
- かさぶたのまわりが赤く腫れている、赤みが広がっている
- かさぶたの下から膿が出る、においがある
- 痛みが日ごとに強くなる
- ニキビのような赤いブツブツが増えて治らない
- 熱が出る
ISHRSの冊子では、感染はきわめてまれとされる一方、植えた毛包のまわりにニキビのような軽い炎症が起きることがあり、多くは温湿布などの簡単な処置で治まると説明されています。処置の方法は自己判断せず、手術を受けたクリニックに相談してください。
かさぶたは既存の髪やカモフラージュ用品で目立ちにくくできる
かさぶたが目立つ時期は、既存の髪を整えたり、医師の許可を得てカモフラージュ用品を使ったりすることで、目立ちにくくできます。
ISHRSの冊子では、移植部にできた小さなかさぶたは、まわりの既存の髪をとかしてかぶせたり、カモフラージュ用品を使ったりして隠せることが多いとされています。ただし、かさぶたがある時期に粉や整髪料を使ってよいかは医師の判断が必要です。
- 手術前から前髪や頭頂部の髪を少し長めにしておく
- かさぶたが目立つ4〜14日ほどの期間に休みを重ねる
- カモフラージュ用品や整髪料は、使い始める時期を医師に確認する
- 帽子は締めつけず移植部にこすれない形を選び、かぶる時期を確認する

カミノクリニックの翌日洗髪サービス
かさぶたの時期の洗髪が不安な人は、術後すぐに洗髪のフォローがあるクリニックを選ぶと安心です。候補の一つとして、カミノクリニックを紹介します。
カミノクリニックでは、手術翌日に包帯を外して院内で洗髪するサービスがあります(一部の院は対象外)。術後はじめての洗髪をクリニックで受けられるため、かさぶたがある頭皮をどう洗えばよいかを確認する機会にもなります。
術式はFUE法による「カミクリ式植毛術」で、日本製のオリジナル機器「CFUシステム」(直径0.85mm以下の極細針)を使います。料金は基本治療費220,000円+1株550円で、500株の費用例は495,000円。後頭部を刈り上げずに採取するノンシェーブン植毛術は1株880円です(2026年10月時点・公式サイトより、税込・自由診療)。最新の料金は公式サイトで確認してください。
カウンセリングは無料で、医師の診察と血液検査を経て施術となります。診察の結果によっては施術できない場合もあり、必要な株数もカウンセリングで決まります。
自毛植毛は自由診療(保険適用外)の外科手術で、かさぶた以外にも腫れ・痛み・出血・感染・ショックロス・採取部の傷跡などのリスクがあります。植えていない既存の毛はAGAで薄くなり続けることがあるため、フィナステリドなどの治療薬の併用を医師と相談するのが基本です。

よくある質問(FAQ)
かさぶたがかゆいときはどうすればいいですか?
かさぶたの時期にかゆみを感じることがありますが、かいたりこすったりすると、かさぶたが取れたり株に負担がかかったりするおそれがあります。かゆみが強いときは、我慢してかき続けるより、手術を受けたクリニックに相談しましょう。かゆみ止めの薬を使えるかも医師が判断します。
洗髪でかさぶたが取れてしまいました。大丈夫ですか?
指示どおりの方法で洗髪していて自然に取れたのであれば、経過の一つとして起こり得ます。ISHRSも、かさぶたはやさしくこすって落とすまで残ると説明しています。ただし、取れたあとに出血が続く、強く痛むといった場合は、クリニックに連絡して状態を確認してもらってください。
採取部のかさぶたはいつ取れますか?
FUE法の採取部は、毛包をくり抜いた跡が点状のかさぶたになり、移植部と同じように1〜2週間ほどで落ち着くことが多いとされています。FUT法の場合は縫合部に沿ってかさぶたができ、抜糸までに1〜2週間かかることが多いです。いずれも目安なので、医師の診察で確認しましょう。
かさぶたが取れるまで仕事は休むべきですか?
必須ではありませんが、人と会う仕事なら、かさぶたが目立つ4〜14日ほどの期間に休みを重ねると安心です。ISHRSは、仕事への復帰の目安をFUE法で最低1週間、FUT法で2週間としています。仕事の内容に合わせて、休む日数をクリニックと相談してください。
まとめ:植毛のかさぶたは剥がさず、自然に取れるのを待つ
植毛のかさぶたは、傷が治る過程でできるもので、多くは2週間ほどで取れていきます。
- かさぶたは手術から24時間以内にでき、およそ4〜14日で取れるのが目安
- 指でつまんで剥がさず、医師の指示どおりの洗髪で自然に落とす
- かさぶたと一緒に毛が抜けても、毛根が残っていれば新しい毛が生えてくることがある
- 白いかさぶたや残り続けるかさぶたは自分で判断せずクリニックで確認する
- 赤み・腫れ・膿・強い痛みがあれば早めに受診する
これから植毛を受ける人は、カウンセリングでかさぶたの時期の洗い方と、翌日以降のフォロー体制を確認しておくと、術後を落ち着いて過ごせます。